子育て世代のひとりごと

小学、中学、高校の子どもの子育てに奮闘中のお母さん世代のつぶやきです・・・

今や他人事ではない脳梗塞・・・その原因や予防方法について改めて考えてみました!

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先ごろ、昭和の代表的な歌手である西城秀樹さんが亡くなりましたね。。。テレビでも様々な追悼番組が組まれていました。

発表された直接的な死因は急性心不全ですが、そこには過去2度にわたって発症した脳梗塞が大きくかかわっていることは言うまでもありません。

 

脳梗塞・・・今本当に多いんですよね。

個人的には今は亡き義父(主人の父)も患ったものなのでとても身近に感じており、かつこの義父の発症の折に「もっと早く気付いて病院に連れて行っていれば・・・」と悔やまれる部分があるため、どうしても「脳梗塞」と聞くと切ない思いがついて回ります・・・

日本人にますます増えているといわれていますし、似たような病気で「脳卒中」や「脳出血」があり、よく耳にするものの実はあまりそれらの違いがよく分かっていない問題でもあると思います。

なので、今回は、今後私たち自身も発症する可能性が高まる「脳梗塞」について、原因や予防方法を考えてみたいと思います。

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そもそも脳梗塞とは?脳卒中や脳出血とどう違うの?

そもそも脳梗塞とは・・・脳の血管が詰まるなどして脳内の血流が常の5分の1から10分の1くらいに低下して脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥り、その状態がある程度の時間続いた結果、その部位の脳組織が壊死(梗塞)してしまった状態を指します。

血管が詰まることももちろん問題ですが、詰まることによって壊死する部分ができてしまうことが問題なんですね。

では、似たような表現で「脳卒中」や「脳出血」もありますが、これらとはどう違うのでしょうか?(脳出血は読んで字のごとく、脳内で出血が起きることとわかるのですが・・・)

 

調べてみると、脳梗塞も脳出血も脳の血管に起きた疾患をまとめて脳卒中というようです。

ただし、「脳卒中」も医学的な病名ではなく、正式には「脳血管障害」というのだとか。 脳卒中の卒は卒倒(=突然倒れる)の卒。「突然に」の意味であり、中は中毒(=毒にあたる)の意味であることから、脳卒中とは「脳の病気で突然に何かにあたったように倒れる」ことを意味するのだそうです。

そんな脳血管障害の代表的な疾患が、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つだそうです。

  • 脳梗塞・・・脳の血管が動脈硬化やほかの部位から流れてきた血栓によって塞がってしまい、血流が遮断。その結果、その先の脳組織に血液や血液によって運ばれてくる酸素やブドウ糖などの栄養物が来なくなり、脳組織が死んでしまう状態。
  • 脳出血・・・脳の深部の細い血管に高血圧や加齢によって小さなこぶがたくさんでき、これが急に血圧が上昇した時などに破裂して脳の中に血腫ができる状態。
  • くも膜下出血・・・脳の表面の太い血管に動脈瘤ができてそれが破裂し、脳を包む3枚の膜(外から硬膜、くも膜、軟膜)のうち、くも膜と軟膜の間(すなわちくも膜の下)に出血が起こる状態。

 

そして、この3つのうち最も発症率が多く全体の4分の3ほどを占めているのが、脳梗塞。私たちが今後、最も気を付けなければならない病気なのです(>_<)

 

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原因別に見た最近の脳梗塞の傾向・・・やっぱり食生活が!?

では、最も多い脳卒中の疾患「脳梗塞」は、どうして起こってしまうのでしょうか?

その原因を詳しく見ると、やはり近頃様々な場面で心配されている私たちの食生活が大きく影響しているようです。

それは脳梗塞の種類をさらに細かく見ればわかるようで、以前であれば、一般的な加齢によって進む動脈硬化のため引き起こされる細い血管の詰り(ラクナ梗塞)が日本人に一番多い脳梗塞だったのですが、最近では太い血管が詰まるアテローム血栓性脳梗塞や、心臓の中にできた血栓が脳内に流れてきて詰まりを起こす心原性脳塞栓症が割合的に多くなってきているらしいのです。

 

これは、いわゆる加齢による動脈硬化や高血圧というだけでなく、若い人にまで急増している糖尿病や脂質異常症などが関係していると指摘されています。

それになかなかやめられない喫煙も影響しているようですね(>_<)

以前は日本の脳梗塞の約半分を占めていたラクナ梗塞が少しずつ減り始め、アテローム血栓性脳梗塞や心原性脳塞栓症が増え始めていることに警鐘を鳴らす医師も少なくないようですので、私たちもやはり食生活にはもっと気を使っていかなければいけませんね。

 

脳梗塞の予防と再発防止のために心がけたいこと

そして、脳梗塞が危険なのは、再発率が高いこと。

西城秀樹さんの場合もそうでしたが、一度脳梗塞になった人は、再び脳梗塞を起こす確率が高いんですね。

その再発率は、1年以内で10%、10年以内では約50%というデータもあるくらい( ゚Д゚)! 10人に1人が1年以内に再発し、10年スパンで見るとそれが2人に1人だなんて・・・とてもビックリしました。

 

しかし、この再発率は、1回目の脳梗塞の種類によって異なるといわれています。

先にご紹介した3つのタイプで比較すると、最も再発しやすいのは、心原性脳塞栓症。次にアテローム血栓性脳梗塞、最後にラクナ梗塞だそうです。

しかも、脳梗塞の急性期といわれる発症後3週間程度は、特に心原性脳塞栓症やアテローム血栓性脳梗塞の再発率が高いのだそうです。

なので、脳梗塞を起こした方は、必ず医師にご自分がどのタイプだったのかを確認し、再発予防の手段を講じなければなりませんね。

また、基礎疾患として心房細動という不整脈のある方、脳の大血管(内頸動脈、中大脳動脈、脳底動脈など)に狭窄や閉塞のある方、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの診断を既に受けている方は、そうでない方に比べてより再発率が高くなるといわれています。

やはり肥満や血糖値の問題を抱えているようではいけないということ。

普段から運動もせずに食べたいものを食べているようでは、いざという時によりひどい状況に陥ってしまうということではないでしょうか。

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そして、はからずも脳梗塞を起こしてしまった場合、再発を極力避けるためには、二度と血栓ができないようにする必要があり、ほとんどの場合、医師から「血液をサラサラにする薬(=血栓を予防する抗血栓薬)」を処方されることになります。

このお薬は、基本的にその後一生飲み続けなければいけないみたいですね。

でも実際は、しばらく飲んだあと「もう大丈夫だろう」と自己判断で飲むのをやめてしまう人が多いのだそうです。

しかしそれはやはり危険。

薬を途中でやめることはもちろん、飲み忘れたりすることで、再発する方が非常に多いというデータもありますので、決められた用法・用量通りに毎日確実に服用して頂きたいと思います。

そしてなにより、なって後悔するより、ならないよう自律した生活を送っていくことが大事!

脳梗塞が心配される年齢にすでに入ってきている身としては、自戒を込めてそう感じました(#^.^#)

皆さまも、どうぞご自愛くださいね!