ドラマ「大恋愛」で話題の若年性アルツハイマーとは何が原因でどんな症状が出るの?・・・気になるあれこれをまとめてみました!
最近、私にはどうにも気になるドラマがありまして(^^;)
それは、金曜日の夜10時からTBS系で放送されている「大恋愛~僕を忘れる君と」。
戸田恵梨香さん演じる若い女医さんが若年性アルツハイマーの前段階MCI(軽度認知障害)であると診断され、自分の今後の人生や恋人との関係で悩んでいく物語です。
ドラマとしては、タイトルに「大恋愛」とある通り、恋人とどうこの困難と向き合い乗り越えていくのかといった純愛物語が中心なのですが、ここかしこで描かれている若年性アルツハイマーの症状がとてもリアルで、観ているととても心が苦しくなってしまうんです。
そして、同時に「この症状ってよくあることなんじゃないの?」と身につまされてしまいます(>_<)
私自身、物忘れが多くなってきている年代ですので・・・今の年齢で発症すると若年性アルツハイマーに該当するな・・・と。
そこで、「単なるうっかりの物忘れとこの病気はどこが違うのか?」や「若年性アルツハイマーは何が原因で発症してしまうのか?」など気になるあれこれについて調べてみましたので、今回はそれをまとめてみたいと思います。
うっかりの物忘れとどう違う?若年性アルツハイマーの初期症状とは?
まず、アルツハイマーとは何か?ですが、これは「アルツハイマー型認知症」といわれるものであり、いくつかタイプがある認知症の中でも半数以上を占める最も一般的なものです。
アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβやタウと呼ばれる特殊なたんぱく質が溜まりることで神経細胞が壊れて死んで減っていく為に、認知機能に障害が起こると考えられています。
また、徐々に脳全体も委縮していく為、身体の機能も失われていき日常生活に支障をきたす場合もありますね。
通常、こうしたアルツハイマー型認知症は高齢になってから発症することがほとんどなのですが、まれに若くして発症してしまうこともあり(近年増加傾向にあるんですって。。。)、年齢の区切りでは65歳未満で発症した場合に「若年性アルツハイマー」に該当します。
私などのイメージでは、65歳もそこそこの高齢だなと思うのですが、平均寿命が男女ともに80歳を超えてきた現在においては、65歳はまだまだ若年なのかもしれませんね。
しかし、ドラマの中では30歳になるかならない年齢で発症する姿が描かれています。若年中の若年ですよ。
こうしたケースも十分にあり得るということなので、ちょっとゾッとしますよね(>_<)
若年性アルツハイマーの初期症状といわれているあらわれ方をチェックしてみましょう。
それは・・・
- 家庭や会社で何でもないことの失敗が目立つ、今まででは考えられない失敗をする
- 会話が少なくなる、人目を避ける、閉じこもる
- 元気がなくなる、不安な表情がめだつ
- すぐわかるようなごまかしやウソをつく
- 話の辻褄が合わない。相手に話を合わせようとする
- 以前のその人らしからぬ軽率な行動が目立つ
- 以前からの趣味や関心ごとに興味がなくなる
- 日常で、物忘れが目立つようになる
こんな風にさまざまな症状があるようですね。
しかし、最も多いのは、最後の「物忘れが目立つようになる」という点。 これは、40歳を過ぎると多くなるうっかりの物忘れとどう違うのでしょうか?
調べてみたところ、両者の違いで最も大きいものは、加齢からくる物忘れの場合には本人の自覚があるのに対し、若年性アルツハイマーの場合は本人に自覚がない場合がほとんど・・・という点でした。
実はこの違いは思いのほか大きく、若年性アルツハイマーの場合は物事の一部分を忘れすのではなく、物事自体、つまり全体を忘れてしまうという特徴に象徴されています。
そう、ヒントをもらえば思い出すというレベルではなく、本当にスコーンと忘れてしまうわけですね。
だから、当然、若年性アルツハイマーは日常生活にも支障をきたしてしまいます。
もしも私と同じように「自分も物忘れが多いけれど、これって若年性アルツハイマーじゃないの?」と不安に思っていらっしゃる方、この点で該当するかしないかを判断なさって下さいね(^^;)
若年性アルツハイマーかどうかをチェックする方法と診断のポイント
んー、なるほど・・・という感じではありますが、もうちょっと明確に若年性アルツハイマーかどうかを見分ける方法が欲しいですよね。
調べたところ、日本より研究が進んでいるアメリカのアルツハイマー協会で診断基準として使われているチェックリストがありましたので、そちらをご紹介したいと思います。
- 日常生活に支障をきたすほど記憶力が落ちる
- 計画や問題解決ができなくなる
- 慣れた作業も普段どおり行えない
- 時間や場所などがわからなくなり混乱する
- 視覚による判断、空間認識ができなくなる
- 話すことや書くことがうまくできなくなる
- 物を置き忘れ、そのことを思い出せない
- 判断力が低下する
- 仕事や社交の場・趣味を避けるようになる
- 気分や人格に変化が生じる
いかがでしょうか?
これをみるとお分かりいただけると思いますが、認知症の場合は単に記憶力の問題だけではなく、生活スタイルや性格的な傾向にまで変化がみられるということなんです。
なので、家族は比較的気づきやすいのではないでしょうか。 自分が気づく側だとよいのですが、気づいてもらう側に立つことだって当然あるわけですから、そうならないためにも発症を避けられる予防策があるならぜひ実行したいと思いました(#^.^#)
若年性アルツハイマーの原因っていったい何?
厚労省が行なった調査の結果によると、現在日本における若年性認知症の患者数は3万5千人超といわれ、その中でもアルツハイマー型は25.4%、発症の平均年齢は51歳だそうです。
これは個人的には「アルツハイマー型は思ったより低いけど、発症するタイミングとしては思ったより若いな」という印象。
進行性の病気であり完治がほぼ不可能とされているため、若年性アルツハイマーにならないよう予防策がとれるとしたら、できる限り頑張ってみたいと思ったわけです。
具体的にどういったことに気をつければよいのでしょうか? それを明確にするために、まずは年齢的にまだ若いタイミングでアルツハイマーを発症してしまう原因について探ってみました。
すると、若年性に限らずアルツハイマーは未だその原因が解明されていないとはいえ、発症の危険性をアップする生活習慣というものがあることがわかりました。
それは、糖質の摂り過ぎやトランス脂肪酸の摂り過ぎといった食生活、普段体を動かす習慣がない運動不足、そして睡眠不足だとか。
動脈硬化や高血圧、神経栄養因子の不足を生み出す生活習慣に気を付けることが、そのまま予防策になるのだとわかりました。
健康のためには何をおいても規則正しい生活習慣とバランスの良い食生活が欠かせないんですね。今後、質の良い脂肪酸の摂取と糖質をできる限り減らすことを心がけたいと改めて思いました。 どうか皆さまもお気を付けくださいね(#^.^#)