ピンクリボン月間だから考えたい!乳がん検診の重要性と乳がんの発症原因について
10月といえば、ピンクリボン月間(ピンクリボンとは、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進すること、などを目的として行われる世界規模の啓発キャンペーン、もしくはそのシンボルのこと)。
今の時期、全国のいたるところでピンクリボン運動が行なわれていますよね。 あるところでは、セミナーが、そしてまたあるところではスポーツのピンクリボン杯が。
乳癌から女性を守ることは、未来の子供たちを守ること・・・と、今全世界で乳がん防止キャンペーンが開催されています。
そういう私も先日、住んでいる自治体の交流センターで行なわれた「あなたとあなたの大切な人を守るために癌を知ろう」という基調講演を聞きに行ってきました(#^.^#)
今や癌は日本人の死因第1位の病ですし、その中の乳癌は、日本でも年間1万4千人もの人が命を落とす危険な女性特有の癌です。
亡くならなかったとしても、実に日本人女性の4人に3人の割合で発症しているんですって(゚д゚)!本当に他人ごとではないわけです。
そこで今回は、依然増加傾向にある乳癌について、どうすれば早期発見ができるのか、またどうすれば発症を予防することができるのかなどを考えてみたいと思います。
あなたはセルフチェックしてる?しこりに代表される乳癌の症状
日本人女性の4人に3人が発症しているというデータにある通り、私たちの周りには必ずと言っていいほど乳がんにかかったことのある人がいますよね。
ご自身や大事なご家族が闘病生活を送られた・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
初期で発見されれば高い確率で完治するとはいえ、乳がんは決して安心できるものではありません。
著名人でみても、小林麻央さんが亡くなられたときは全世界に悲しみが走りましたし、「ちびまる子ちゃん」の作者さくらももこさんが亡くなられたのも記憶に新しいところですよね。
だからこそ、乳がんは少しでも初期のうちに気づきたいものなのです。 その発見の大きなきっかけとなるのが、女性自身が行なうセルフチェック。
腕を上げ下げしたときに違和感を感じたり、定期的に自分で触診をしてしこりを見つけるケースが意外と多いといわれています。
実際にしこりに気づいた人によると、本当にコリコリとした固いものを感じるのだそうです。私の友人もパチンコ玉大の固いものを感じ、さーっと恐怖心が芽生えたそうです。
幸い、検査したところ良性の腫瘍だと判明し大事には至らなかったのですが、自分にしこりが見つかったら・・・と考えると、やはり怖くて仕方がありません。
では、しこりのほかに乳がんの症状にはどのようなものがあるのでしょうか? 調べてみたところ、次のようなものがありました。
- 乳房にできるエクボのようなひきつれ
- 乳頭や乳輪部分にできる湿疹(しっしん)やただれ
- 乳頭の先から血の混じった分泌液
- 腕のむくみやしびれ
そう、何もしこりだけではないんです。 それにがん組織がどこにできるかによって発見が困難になってしまうことも少なくないとか。
乳癌だからといって、決してわかりやすいというわけではないですよね。
しかも、できてしまった癌細胞は5年でリンパ節に隣接するようになり、やがてリンパ節に侵入して全身をめぐり転移してしまうので危険です。
ということは、まずは乳癌を発症しないよう予防に努めることが重要となりますね。
乳がんの原因にはどんなことが考えられるの?
では、にゅがんにならないようにするためには、どうしたらよいのでしょうか? そもそも乳がんの原因とは何なのでしょうか?実は、乳がんの原因はまだ解明されていないというのが現実のようです。
しかし、女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっているということはわかっているのだとか。
体内のエストロゲンが多いこと、また体内にエストロゲンを加える経口避妊薬の使用、閉経後のホルモン補充療法は乳がんの発生する危険性を高めるといわれています。
なので、初経年齢が低い人、閉経年齢が遅い人、出産経験がない人、初産年齢が遅い人、授乳経験のない人・・・が乳がんの発生する危険性が高いそうですね。
また、食生活を含めた生活習慣も少なからず影響していると考えられています。
例えば、飲酒量の多い人、喫煙量が多い人、身体活動度の低い人といったところでしょうか。
しかし、私が先日聞いた講演では、ビタミンやミネラルの不足、砂糖及び糖質の摂り過ぎが深刻な問題であると指摘されていました。
なんでも、必要とされる栄養が足りていないから癌細胞が発症するのであり、癌細胞のような異常な細胞は砂糖・糖質を好み、これによってどんどん増殖するのだとか。
私たちが健康食品のように認識して食べているシリアル類やダイエット食品に使われている人工甘味料にも少なくない糖質が含まれており、摂取量には注意が必要といわれています。
糖質の摂り過ぎに気を付けるのは糖尿病に関してのみではないんですね。 ちょっと今後の食生活を気をつけようと思ってしまいました(^^;)
やっぱり重要!?乳がんを初期で発見するために受けた方がいい検診とは?
ただ、どんなに予防に努めても病気にはなってしまいますよね。 まして、癌細胞は1日に5000個も生まれては免疫細胞によって排除されていると聞きます。
中には免疫システムをかいくぐって増殖してしまう場合だってあるでしょうね。 とするならば、やはり定期的に行なう検診が重要になってきます。
少しでも初期のうちに癌を発見し、根治を目指して治療に入らなければならないわけですね。
その為には、どのような乳がん検診を受けたらよいのでしょうか?
現在、日本で行なわれている乳がん検診は、次のものが一般的です。
- 問診・触診
- エコー(超音波検査)
- マンモグラフィ(乳房X線撮影)
- 細胞診・組織診(生検)
一定年齢に達すると、1年に1回お誕生日の時期に自治体から検診受診案内のはがきが送られてくるので、毎年きちんと受診していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
しかし、本当はこれらの項目だけを行なう検診では不十分なのだそうですね。
私などは、マンモグラフィを受ければかなり早期の癌も発見できるのでは?という認識でいましたが、マンモグラフィで発見できる大きさは、決して初期とは言えないのだそうです(>_<)
それに、炎症性の乳癌は触診では発見できないのだとか。浸潤性の癌の場合も同様といえますね。
ならば、どのような検診を行なえば初期の乳癌まで発見できるのでしょうか? 調べてみると、上記の検査項目に加え、次のものが有効だとわかりました。
- 血液検査
- サーモグラム(体から放射される赤外線分析=熱分布)
- 血糖値
- SpO2(動脈に含まれる酸素飽和度)
これらの項目を複数組み合わせて行なってこそ、初期の乳癌を発見するのに有効な検診といえるのだそうです。
それくらい体内で起きている癌細胞の増殖と免疫細胞の闘いはデリケートなものなのでしょう。
日本では今のところ、上記の項目を乳がん検診に設けている病院はまずないといっていいと思います。
もし徹底的に乳がん検診を行ないたいのであれば、費用負担を自腹で行なうのを覚悟の上、病院で相談されてみるといいですね。
このように、女性の命を脅かす乳癌については、早期発見・早期治療の必要性が強調されているものの、本当の意味で有効な検診項目が周知されておらず、そもそも重要ながん予防の方法についてもあまり認知されていないような気がします。
なので、私たち女性自身が生活習慣や普段口にする食べ物についてもっと気を配らなければいけませんね。
ピンクリボン月間のこの10月に改めてそういったお勉強をしてみるのも良いのではないでしょうか(#^.^#)