子育て世代のひとりごと

小学、中学、高校の子どもの子育てに奮闘中のお母さん世代のつぶやきです・・・

うちの子も罹ってしまった起立性調節障害!ただいま治し方を模索中・・・

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いよいよ寒くなってきましたね。日中は何とか暖かくても朝晩の冷え込みが厳しくなってきたので、風邪を引かれている方も多いのではないでしょうか?

我が家でも主人が通勤電車で菌をもらったのでしょうか?ゴホゴホとよく咳をしています(>_<)

 

しかし、実は今我が家では主人以上に心配な人が・・・

高校1年生の次女なのですが、朝起こしに行くと体調が悪く学校にいけないことが続いているのです。。。

熱や鼻水が出ているわけではないので風邪のようには思えないけれど、お腹が痛かったり、頭が痛かったり、吐き気がしたり。かかりつけの小児科に行ってみるものの症状が良くならなかったので、「セカンドオピニオンを」と別の病院へ。

 

よくよく診てもらうと、起立性調節障害と診断されてしまいました。

そう、思春期の子供たちがよくなってしまうアレです。当ブログでも以前不登校の原因には起立性調節障害があるかも!?その原因や治し方をチェック!でお友達の事例をご紹介しましたよね。

その起立性調節障害にうちの子がなってしまったのです(>_<)

 

なってみてよくわかったのですが、この病気は思っていた以上に悩ましい!

見た目以上に本人が辛い思いをします(傍目には理解しにくいんです)し、風邪などのように症状が良くなったかどうかがわかりにくいので、親も長くモヤモヤを抱えてしまうんです。

 

最近、中高生にこの起立性調節障害が多いんですってね。学校の先生がそうおっしゃってました。

なので、今回は、我が家の事例をご紹介しながら、起立性調節障害の子供への対処の仕方や治し方についてまとめてみたいと思います。

 

これが起立性調節障害の症状なんだ・・・うちの子の場合

まず、「朝が辛い」といわれる起立性調節障害について、子供たちは具体的にどのような辛さを訴えてくるのか、その症状をもう一度確認しておきましょう。

起立性調節障害は自律神経系の異常で循環器系の調節がうまくいかなくなる疾患のため、「立ちくらみ」「疲れやすい」「長時間立っていられない」などが典型的な症状といわれています。

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朝起きられないことから、不登校になる割合も多いようですが、よく見られる症状は次の4つのタイプに分かれるといわれています。

 

<起立性調節障害の症状4タイプ>

  1. 起立直後性低血圧・・・起立直後の血圧低下からの回復に時間がかかるタイプ
  2. 体位性頻脈症候群・・・血圧の回復に異常はないが、起立後心拍の回復がなく上昇したままのタイプ
  3. 神経調節性失神・・・起立中に急激な血圧低下によっていきなり失神するタイプ
  4. 遷延性起立性低血圧・・・起立を続けることにより徐々に血圧が低下して失神に至るタイプ

そうなんです、起立性調節障害は文字通り、起立の状態・・・

つまり、立ち上がったときに体調に異常を感じるところが特徴的。急激なめまいを感じたり、さーっと血の気が引くような感覚を覚えたり、猛烈に気分が悪くなったり、ひどいときは失神してしまう病気なんです。

 

うちの子の場合は、失神こそありませんでしたが、起き上がろうと頭を上げると、苦しそうに顔をゆがめて頭を抱え込んでいました。

聞けば、頭がものすごく痛くて吐き気がするとか。 もう横になっているしかありませんでした。

 

それでも、お昼頃になると起き上がれるようになり、時には夕方以降めちゃめちゃ元気になったりします。

なもので、親はついつい「ああ、明日は大丈夫だ。学校に行ける!」と期待しちゃうんですよね。

 

でも、翌朝になると、また頭が痛かったり、お腹が痛かったりで起き上がれない・・・。思ってはいけないのですが、「本当に具合が悪いの?」と問いただしてしまいたくなる感じなのです。

とにかく、この繰り返し。辛いのは朝(せいぜい午前中のあいだ)だけで、あとはご飯も食べれるし、夜などはとても元気。

 

親は「翌朝こそは!」と期待しては裏切られる、を繰り返すので、ものすごく憂鬱になってしまうんです。

本当につらいのは子供自身なんですけどね(^^;)

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ストレス?起立性調節障害ははっきり原因がわからないところが難しい

では、こんな症状が出てしまう原因が何かというと、仕組み的には自律神経の異常。

第二次成長期の時期は、体の変化も大きいのでホルモン分泌などがとかく不安定になってしまうようです。

 

しかし、注意したいのは、ここに思春期ならではのデリケートさが大きく影響している点。

勉強や人間関係等々でストレスをため込みやすいという精神的、環境的要素も大きく関係するからなのです。

 

だからといって、「コレ」という特定の原因が存在しない場合がほとんどだとか。

次女もこのケースだったようで、思い当たる悩みの種があればまだ解決策がわかりやすいのですが、特に友達ともめているわけでもなければ、勉強がどうだということもない。

 

子供自身にも原因がわからず「ただ辛い」という時期が続いて症状がピークのときは大変でした(>_<)

学校の先生も私も「どうしてでしょう?」を繰り返すばかり。

本人も「原因がよくわからない」「学校に行きたいのに症状が辛くて行けない」「どうしよう?」と余計に辛くなってしまうようでした。

 

ただ、この起立性調節障害は、辛いからといってダラダラと日中を過ごさせてると、今度はそれが原因で昼夜逆転などの悪循環に陥り症状が重くなるようですね。

昼夜逆転は寝るべき時間に寝ていないわけですから、自律神経の異常にますます拍車をかけるとか。

 

悪循環が悪循環を呼び、治りが一層遅くなると何度目かの通院時に医師から指摘を受けました。

一朝一夕ではいかない病気だとしても、そこには治すためのポイントがあったんですね。

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起立性調節障害を改善するのに薬は使いたくない!・・・とするならば?

一般的に、こうした子供の起立性調節障害の場合、治療には薬を用いたりしないようです。

もちろん、重症化している場合は、メトリジンといった昇圧剤やリズミックといった薬を処方されることもあるとのことでした。

 

しかし、こうした薬はやはり副作用が心配されますので、親としては、薬はできるだけ避けたいですよね。

うちの子の場合は、際立った症状に腹痛があり、お腹の動きが悪かった(腸の活動には副交感神経が大きく関わっていますもんね)ため、整腸剤がよく出されていますが、それ以外は処方されていません。

 

それより、毎日の生活を送る際に次のポイントに気を付けて・・・とアドバイスを受けました。

  • 朝は目覚めに朝日を浴びること
  • 起き上がるときは時間をかけゆっくりすること
  • 体内時計を正常に働かせるために朝食を軽くでよいので食べること
  • 日中はだるくてもできるだけ横にならず座って上半身を上げておくこと
  • ストレスをコントロールし「できることから少しずつ」を心がける

しんどいからといって寝かせていい・・・ではいけないんですね(^^;)

副交感神経と交感神経の切り替えがうまくいっていないので動作をゆっくりすることは必要ですが、切り替えは促していかなければならないということ。

 

本来活動しているはずの日中は、ダラダラ寝転がっていてはいけないのです。

そうお話を伺って以来、わが家でも朝は早めにカーテンを開けて朝日を部屋に入れ、目覚めてから起き上がるまでの時間をたっぷりかけるようにしました。

 

また、朝ごはんは食欲がなくてもホットミルクくらいは摂らせるようにし、学校を休んでしまったときも横にならないよう、静かに座っているよう言い聞かせています。

そして、唯一「原因はこれかな?」と思われる部活も顧問の先生とお話し、しばらくお休みを頂くようにしました。

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そのおかげで、学校に行ける日が少しずつ増えてきました! もちろん、まだ完全ではないので「吐き気がする」「頭が痛い」という時もありますが、「出来ることから少しずつ」と思い、遅れてでも学校に行くようにし、少しずつ学校で過ごす時間を増やすようにしました。

 

そのおかげで、起立性調節障害の症状が治まってきたように感じています。

「やっぱり学校に行って友達と話すのは楽しい」「もう少ししたら部活にも行けるかな」「明日は自転車で行ってみようかな」など前向きな発言が多くなってきています。

 

もちろん、まだまだ気力と体調のアンバランスさが気なるところですし、ときどき症状が顔を出すので学校に遅れていったり、気分が悪くなって早退することもありますが、改善の方向に進み始めてはいます。

今後もできるだけ薬は使わず治していきたいので、病院の先生に受けたアドバイスは継続していきたいと考えています。

 

この起立性調節障害、うちは高校生でかかりましたが、小学校高学年から中学生の時期が一番多いそうですね。

私の周りにもこれに悩んでいる子が何人かいて珍しい病気ではありませんので、もし皆さまのお子さんがかかってしまったときには、どうぞご参考にして頂けたら・・・と思います(#^.^#)