暑い午後はちょっと一休み・・・子供にも大人にもメリットをもたらす昼寝の効果とは?
先週はずっと暑さとの戦いでしたが、土日は台風の心配・・・
ここのところ苛烈な気象状況が続いているので体調管理が大変ですね(>_<)
夏バテや夏風邪でダウンという方も多いのではないでしょうか。
個人的には、「今年の暑さはひどい」といいつつも、とりあえずは夏バテもしていないので元気なのですが、やたら日中眠くなることが多いので困っております。これも暑さのせいなのでしょうか(^^;)
「いろいろやることがあるのに寝るなんて」とか、「お仕事を頑張っている人がいるのに怠けているみたい」と、ついつい悪く考えてしまいますが、お昼寝って実はそんなに悪いものではないんですよね。
というか、むしろ適切なお昼寝はとった方がいいのだとか。 え?それって子供の話じゃない?・・・いえいえ、大人にも当てはまることなんです。
ということで、今回は適切な昼寝がもたらす効果についてまとめてみたいと思います(#^.^#)
ちょっとの昼寝で疲れがとれる!?その効果はなんと夜の3倍!
最近、「適切な昼寝はむしろ積極的にとった方がいい」と盛んに言われるようになり、昼食後のひとときに昼寝の時間を取り入れる学校や企業が増えてきているようですが、そうしたニュースをお聞きになったことはおありでしょうか?
以前私がテレビ番組の特集で見た学校は、結構有名な進学校だったのですが、昼食後から午後の授業開始までの30分間、学生たちが一斉に教室で机に突っ伏して寝ていました。
そのときは、まだ見慣れない光景だったので「へぇ、そんな学校もあるんだ」と珍しく思いましたが、今はそんな学校が増えてきているといわれています。
そして、その傾向は企業にも見られ始めたよう。外資系のIT企業などでは1日15分間のお昼寝タイムが認めれれているそうです。
どうしてこんな風にお昼寝が取り入れられるようになったかというと、その方が勉強や仕事の効率アップが図れるから。 だって、昼食を食べたあとって、どうしても眠くなってしまいますもんね。
これは消化のために胃腸に血流が集中するから。脳は血流不足になってしまうため酸素も栄養分も十分に行きわたらず、頭がぼーっとしてしまうのです。
そんなとき眠気を我慢して勉強や仕事をしたって捗るわけがない、それならいっそ睡眠をとって作業効率を上げましょう・・・ということなのです。
それに、午後イチに眠くなるには血液の流れ以外にも理由はあるようです。 それは生体リズム。人間には、生体リズムというものがあって、一般的には夜中3時から朝方6時と、昼の2時から4時の間に眠気を感じやすくなるのだとか。
大人も子どもも15分ぐらいの昼寝が大切なのは、人間の体にこの生体リズムが備わっているからでもあるんですね。
このわずかな睡眠、「わずか15~30分でそんなに違うの?」という感じですが、実は昼寝の30分は夜間ぐっすり眠っている状態=ノンレム睡眠と同じなのだそうです。
しかも、疲れをとる効果で言えば、夜の3倍の効果があるのだとか(゚д゚)! だから、昼間ちょっと寝るだけでも思いのほかリフレッシュできるわけですね。
昼寝が子供にもたらす効果って?
お昼寝といえば、子供。特に小さいうちは必ず決まった時間にお昼寝をさせますよね。
もちろん、体力的な問題も大きいのですが、子供のお昼寝にはこんな効果が期待できるんです。
- 情緒が安定し健全に成長する
- 脳の成長に効果的で学習能力が向上する
- 生活のリズムが形づけられる
そもそも生まれて間もない赤ちゃんはほぼ寝てます。それが成長とともに起きている時間が長くなり、やがては必ずしもお昼寝をしなくても平気になるのですが、これは単に体力の問題だけではないということなのです。
例えば、米コロラド大学の研究で興味深い結果が発表されていたのですが、それは「2歳半から3歳までの幼児は昼寝を怠ると、不安が増し、喜びや好奇心が減り、問題解決能力も低下する」というもの。
昼寝のあるなしで子供の情緒の発達に違いが出るというものなんです。
それに、脳の発達という医学的視点からみても、睡眠時間が長い子供ほど記憶や感情に関わる脳の部位である海馬の体積が大きくなることがわかっているそうで、睡眠が9時間以上の子供は6時間の子供より、海馬の体積が1割程度大きいのだそうです。
「寝る子は育つ」という言葉がある通り、睡眠は体の成長に大きく関係すると多くの人がご存知ですよね。
でも、それは体に限ることじゃなく脳の成長にも関係しているということ。ますますお昼寝が大事に思えてしまいました。
また、お昼寝が生活のリズムを整えるというのも興味深い感じがします。
「昼寝をすると夜が眠れなくなるのでは?」と心配するママもいらっしゃると思いますが、これは長いお昼寝をし過ぎたり、遅い時間に昼寝をしてしまった場合に言えることで、適切なお昼寝には当てはまらないといいます。
むしろ、早寝早起きの習慣をつけて、生体リズムに従って午後にちょっとお昼寝をする・・・その方がすっきりして午後を活動的に過ごせるため、夜にまたちゃんと眠くなってくれるんですね。
その方が夜規則正しい時間に眠くなり、質の良い睡眠がとれるそうです。
小さな子供の場合、一番良い形は、午前中公園で思いっきり遊んで昼の12時台から1時台に昼寝。そして2時台から3時台に起きる・・・というのが理想の昼寝みたいです。
大人とはちょっと時間帯が異なるかも知れませんが、できるだけこんなスケジュールで適切な昼寝をさせてあげるようママは工夫してあげたいですね。
ビジネスマンにもおすすめ!適切な昼寝は大人にも素晴らしい効果が・・・
では、大人の昼寝にはどのような効果が期待できるのでしょう? まとめてみると、こんな感じです。
- 集中力がアップ
- 仕事の能率がアップ
- 記憶力がアップ
- ストレスが軽減
先にも触れましたが、適切な昼寝は疲れをグッと取り除いてくれるため、集中力がアップし、結果、仕事の能率が格段に上がります。
また、脳の疲労が緩和されるので記憶力もアップ。 ボーットした中で書類を読んでも全然頭に入りませんが、昼寝後のスッキリしたときならどんどん記憶できちゃうわけです(#^.^#)
それに、「眠いけど起きてなくちゃ」というストレスをなくすこともできます。 快ストレスならいざ知らず、眠いのを我慢するストレスはパフォーマンスを下げる以外の何物でもありませんもんね。
そんなストレスを抱えるくらいなら、パッと寝ちゃった方がいいということなのです。
但し、長く寝てしまうとかえって逆効果になるとも指摘されているので、昼寝は短時間にとどめておくことが重要です。
寝すぎるといつまでもぼーっとしてしまいますよ(^^;) 特に大人の昼寝は、パフォーマンスを向上させるためのものであるということを忘れてはいけませんね。