子育て世代のひとりごと

小学、中学、高校の子どもの子育てに奮闘中のお母さん世代のつぶやきです・・・

不登校の原因には起立性調節障害があるかも!?その原因や治し方をチェック!

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残念ながら、本日のお天気は雨。明るい日差しの中での最高の目覚め…とはいきませんでしたが・・・

朝、目覚めの悪い子供を起こす作業って大変ですよね(^^;)

我が家の子供たちも、一人は一声かければすんなりと起きるのですが、もう一人はなかなか起きない!

今はもうそこまでしてあげるようなことはない(「過保護すぎる」と言われ、自己責任を徹底させました。。。)のですが、ひどいときにはそれこそ5分おきに声をかけに行く感じで超面倒だったんです(>_<)

 

一説には、「朝起きられないのは低血圧のせい」なんて言われますけど、あれって本当なんでしょうか?

低血圧の人でも立派に早起きしている人もいらっしゃいますし、うちの子の場合なんて「甘えてるだけじゃん」と思えて仕方がなかったですね(#^.^#)

 

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しかし、実は下の子のクラスメイトにものすごく頻繁に(ほぼ毎日という時期もあったとか)遅刻してくる男の子がいまして。

小学生の時からの付き合いなので話によく出てくるのですが、どうやらその子が起立性調節障害に該当するらしいのです。

その時は「ああ、そうなの」とさらっと聞いたものの、調べてみると、今の小中学生にはこの起立性調節障害の子がとても多いのだとか。

特に、10歳から16歳まででいえば、小学生の約5%、中学生では約10%にこの症状の子が見られるというのです。

 

そこで、今回は子供の起立性調節障害について、その症状や原因、また対処の仕方などをご紹介したいと思います(#^.^#)

 

起立性調節障害ってどんな症状が出るの?

「起立性調節障害」という言葉としては初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれませんが、その症状はというと、意外と多く目にしているものなのです。

  • 朝の寝起きが悪く、午前中調子が悪い
  • 立ちくらみやめまいを起こしやすい
  • 立っていると気持ちが悪くなり、ひどくなると倒れてしまう
  • 少し動くだけで息切れや動悸がする
  • 入浴時、あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる
  • 顔が青白い
  • 強い腹痛がある
  • 食欲不振
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 乗り物酔いの時のような吐き気がする

 

ほかに思い当たる疾患がないのにこのような症状が見られた場合、もしかしたら、起立性調節障害かもしれない・・・ということになります。

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しかし、そう診断されるには、病院で仰臥位10分後とその後10分間起立させておいて収縮期血圧、拡張期血圧、心拍数および心電図を測定記録するという起立試験(シェロング起立試験)を受けなければならず、実際のところは受けたとしても、脈圧の狭小化(16mmHg以上)や収縮時血圧の低下(安静時より21mmHg以上に低下)などといった起立試験で異常が見られないと、病気ではないという診断が下されることが多いそうです。

そのため思春期の子供の中には不登校と親に勘違いされているケースが多々あるようですね。

私も思わず「不登校じゃないの?」と思ってしまいがちなので納得です・・・

起立性調節障害の原因とは?背景にあるのは生活習慣の乱れ!?

では、この起立性障害は何が原因で起こってしまうのでしょうか?

先にご紹介したような症状を改めて見るとお気づきになる方も多いのでは?と思いますが、まさにこれらは自律神経失調症の症状

起立性調節障害は「起立や座位で脳血流が減少し、思考力と判断力が低下する」身体の病気であり、つまり、その原因は自律神経の異常にあるのです(>_<)

 

その背景には、最近の子供たちの生活時間帯が徐々に夜型に変化していることが指摘されています。

スマホの操作やゲーム時間が伸びたこと、また塾通いなどで概日リズム(24時間周期で変動する生理現象の専門用語で、体内時計のこと)5時間程度ズレることで、午前中に交感神経が活発化せず、逆に夜間に交感神経が活発化しすぎて寝つきが悪くなることで発症してしまうようです。

 

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起きた時に交感神経が活発化しないと、当然、血液による酸素と栄養の供給が悪くなりますよね。

だから、頭痛・腹痛、吐き気、めまいなどの症状が出てしまうということですね。

 

起立性調節障害への対処法・・・様々な治し方をご紹介します!

とするならば、起立性調節障害がみられた場合の対処方法は、規則正しい生活リズムに戻すこと・・・と明確なように思われますが、実はこれが意外と難しいようなのです(>_<)

そう、いったん乱れてしまった自律神経は、簡単に戻らない場合があるんですね。

 

例えば、娘のお友達の場合、起立性調節障害と診断される前は、学校の先生から親にたくさん電話や家庭訪問が行われ、「生活を正してください」「お子さんを学校へ時間通り行かせるべく努力をしてください」と散々言われたと聞きました。

そして、診断されて以降は、学校側の理解もある程度得られるようになったそうですが、症状の改善には時間がかかっているようで、今も試験や学校行事などでどうしても時間通り登校しないといけないときは、本来起きる時間の1~2時間前から目を覚ますようにし、朝きちんと動ける体に調整しているそうです。

一朝一夕に改善される症状ではないだけに、気長にリズムを整えていく努力が必要なんですね。

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そのための治療として、様々な方法がとられていることがわかりましたので、軽くご紹介させていただきますね。

 

【起立性調節障害の非薬物療法】

  • 運動療法
  •   1日15分程度の散歩をするなど心拍数が120を超えない程度の軽い運動を毎日行う。
  • 食事療法
  •   塩分は循環血漿量を増やし血圧を上げるために必須である為、食事やおやつを通じてやや多めの食塩摂取をする。
  • 動作時の注意
  •   起立時にいきなり立ち上がらず30 秒程かけてゆっくりしたり、歩行開始時に頭位を前屈させ脳血流が低下しないようにする。
  • 暑い場所や時間をさける
  •   末梢血管が拡張し脱水を起こす発汗を避ける。入浴も短時間にする。
  • 下半身圧迫装具の活用
  •   下半身への血液貯留を防ぎ血圧低下を防止する装具(弾性ストッキングや、ODバンドなどの加圧式腹部バンド)を適宜活用する。

こういった多岐にわたる対処方法が症状に合わせて取り入れられるそうです。

ただ、こういったことはなかなか素人判断ではわかりませんよね。

思い当たる症状がお子さんにおありの場合には、ぜひ医師にご相談なさることをお勧めしたいと思います。

 

これから春を迎え新学期に入ると、子供たちの生活にも変化が見られるかもしれません。

その中で「不登校かも?」と疑われるような症状が見られた場合は、安易に怠けていると決めてかからず、「もしかしたら起立性調節障害かも」とちょっと疑ってみてくださいね。

その際のご参考にしていただけたら幸いです(#^.^#)