子育て世代のひとりごと

小学、中学、高校の子どもの子育てに奮闘中のお母さん世代のつぶやきです・・・

科学的根拠はない!?地震の前兆ともいわれている地震雲について調べてみました!

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大阪北部地震から10日ほど経過しましたが、関西圏に住んでいる私たちにとっては、相変わらず今後の地震がどうなのかが最大の関心事。「まだ大きな揺れが来る心配があるんだろうか?」「もうある程度安心して大丈夫なんだろうか?」としょっちゅう考えてしまいます(^^;)

特に、子供たちはよほど怖かったからなのでしょう。 夕方、空をみては「あれは地震雲じゃないのか」とか「友達の○○がこのあいだの地震の前日に気になる雲をみていたんだ」など、地震雲に関する話題を口にしたりします。

そういえば、阪神淡路大震災の時も東日本大震災の時も地震雲の話題は出ていましたよね。

あれって、本当に地震の前兆というか、予兆の表れなのでしょうか?

 

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最近、地震の話題続きではありますが、気になることはこの際調べておこう・・・と思いますので、今回は地震雲についてまとめてみたいと思います。

そもそも地震雲とはどういうもの?

そもそも地震雲とは一体どういうものなのでしょうか?

調べてみると、ビックリするほどネットには「地震の前に見かけた」という情報が寄せられていました。

やっぱり、地震の前兆とみられているんですね。

でも、中には地震の後に空にみられた現象として報告されているものも多く、前兆というよりは自信という自然現象に付随して起こるものという印象でした。

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ですが、専門家の先生方のお話だと「気象学や地球科学の見地からは地震の発生と地震雲と呼ばれる形状の雲に関連性はない」とのこと。

そう、はっきりした科学的根拠はないとのことなんです。

 

へぇ、そうだったのか・・・私も実はちょっと心配だったりしたので一安心。子供たちにも早速伝えちゃいました(^^;)

とはいえ、これまで地震の際に地震雲と呼ばれる独特な形状の雲がみられたという事実は数多く存在するようで、一般市民を含めたくさんの方々が経験則に基づいて地震との関係を調査・研究中とか。

逆の言い方をすれば、関連性が皆無ともいいきれていないものでした。

・・・ということは、まるっきり無視するわけにもいかないわけですね。。。 なので、調べをより進めてみました(#^.^#)

 

あまりにもたくさんあった・・・地震雲の種類

先にも触れましたが、私が驚いたのは地震雲の種類。

せいぜい2~3種類だろうと思っていたら、これが結構な数だったのです(゚д゚)!

特徴的な形状として挙げられていたのは、次の9種類です。

  • 断層型・・・雲と青空で空を分割したような形状
  • 波紋型・・・震源を中心とする同心円型
  • 放射線状型・・・震源方向から数本の雲が放射状に伸びる雲
  • 稲穂型・・・稲穂のように先太りした形状の雲
  • 帯状型・・・長い帯のような雲
  • 肋骨状型・・・人体のあばら骨のような形状
  • さや豆型・・・さや豆ような形をした雲。いんげん豆のような細長い場合も。
  • 弓状型・・・弓をかぶせたような形の雲
  • 竜巻型・・・竜巻状や垂直にたちのぼる煙のような形をした雲

 

ホントいろいろな形状がありますよね。

イメージでは放射線状や竜巻状くらいだったのですが。

印象に残っているのは、竜巻状の雲。これは2005年の阪神淡路大震災の時に見られたのだとよく耳にしました。

これらの雲には頻繁にみられるものから珍しいものまで様々で、特に帯状型地震雲発生頻度が高く、地震の7~8割を占めるほどよく見られるのだそうです。

 

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2003年の十勝沖地震、2004年の新潟県中越地震、スマトラ島沖地震などが目撃例ですね。

 

でも、正直なところ、雲ってもともと様々なかたちだから、稲穂型やさや豆型などは発生していても全然気づかれないのがほとんどだと思うんです。

これらを注意深く観察するのは、大変難しいんじゃないかと。 空をみて「あ、もしかしたら2~3日中に大きな地震が起こるかも知れないな」と予測するのはかなり困難なことだと感じました(^^;)

先週の大阪北部地震の前日にも地震雲はあった?

では、先週18日に起こった大阪北部地震の際はどうだったかというと

・・・ ありました、ありました。ツイッターなどで「実は前日にこんな雲が映っていた」と数々の写真が寄せられています。

そして、今後の注意を喚起するためでしょう、その数日後の写真もたくさん。

どの写真も確かに、日頃あまり見慣れない珍しい形状なので、「おお、やはり自身の前触れなのか」と思ってしまいそうです。

地震発生から4日後の22日頃までは、そうしたツイートが数多くあったようですね。

でも週明けにはほとんどなくなっています。

こんな風に、地震雲とみられるものは発生したけど地震は起こらなかった・・・というケースがいかに多いか。

これらは次第に埋もれて忘れられ、実際に地震が起こったケースについてだけ、私たちの記憶にとどめられていくということなんじゃないでしょうか。

地震雲に関するまとめ

今回、地震雲について調べてみて分かったのは、全く無視できるものではないにしろ、地震発生との関連性は化学的に裏付けられたものではないということ。

だから、そういう形の雲がみられたからといって、むやみに怖がったり大騒ぎするのは良くないかも知れませんね。

実際、こうした地震雲の情報がカルトや詐欺に悪用されているという指摘もあるくらいです。

地震に対する危機意識を常に持ちと備えをしておくことは大事なことですが、必要以上に怖がったり、他人の恐怖心をあおるようなことはしないよう気をつけようと思いました。