歯を大切に・・・子供の歯の生え変わりと虫歯予防について考えてみました!
美味しくものを食べるためにも、そして年をとっても健康に暮らしていくために「歯」って大事ですよね。
私はもともと欠損歯(先天性欠如歯ともいいます)があり、上下左右の1本ずつ(計4本)が足りないので、やむを得ずブリッジをして補っているのですが・・・つくづく「歯ってありがたいものだな」と思ってしまいます(^^;)
新学期を迎えた子供たちも一通り新生活が落ち着き、学校では歯科検診が行なわれている頃ではないでしょうか(#^.^#)
そういえば、もうすぐ6月4日「虫歯の日」。
ちょうどよい機会ですので、子供の歯の生え変わりや虫歯予防について考えてみましょう。
子供の歯の生え変わりは順調?永久歯が生えてくる時期に確認を!
私が欠損歯であることを知ったのは、実は大人になってからのこと。
もともとあごが小さめだったので、足りない歯があっても気づかないくらいは並びはそろっていましたし、噛み合わせで困ったことは特にありませんでした。
だから、虫歯治療では医者さんを訪れたときに、初めてまだ乳歯が残っている事実を(このときは欠損歯という言葉は耳にしませんでした)を知ったんですよね(^^;)
そのときは「へー、そうなんだ」くらいにしか思わなかったのですが、上の子が同じように欠損歯であること・・・それも私よりひどくて6本足りないという事実を知ったときに欠損歯がどういうもので何が問題であるかを聞いて、ガーンときました(>_<)
彼女が小学校3年生のときだったでしょうか、同じように虫歯治療で歯医者さんにかかったときに、レントゲンをみて「あれ?準備されていない永久歯があるな」と言われたのです。 そして、それらの歯はもう生えてこないだろうから早々に矯正歯科にかかり、長期での治療計画を立てた方がよいということも。。。
虫歯治療というきっかけがなかったら、もしかしたらずっと気づかなかったかもしれない・・・そう考えると、ちょっとゾッとします。
学校の歯科検診ではレントゲンを撮ったりしないので気づいてもらえませんもんね。
だから、子供の歯の生え変わりの時期には、虫歯がなかったとしても、生え変わりが正常に行なわれているかを確認する(レントゲンを撮れば準備されている永久歯が映りますので)ために、一度は歯医者さんに行った方がいいですよ。
子供の歯の生え変わりって、「6歳臼歯」と呼ばれる「第一大臼歯」から始まるといわれています。
年齢で言うと、5~6歳頃ですね。
そこから前歯の4本が小学校低学年のあいだに抜けて生え変わり、小学校高学年までに6歳休止より前よりの永久歯が生えそろうようです。
きちんと永久歯が準備されている場合は、生え変わりが始まる5~6歳でレントゲンにその影が映るみたいですので、小学校入学と同時に歯科医で確認してもらうといいかもしれません。
パノラマエックス写真で撮影してもらうとあご全体が映りますので確認できますよ。
そうすれば、万が一欠損歯が見つかった場合も、うちの子と同じように長期の治療計画が組め、噛み合わせに不都合が出たり、歯並びがガタガタになるようなことはないと思います(#^.^#)
生え変わりの時期に注意したいこと
因みに、欠損歯の有無にかかわらず、歯が乳歯から永久歯に生え変わる時期はとても大事なので、注意したいことがいくつかあります。
それは・・・
- 歯が生え始めたら歯磨きをし虫歯予防に努める
- 乳歯の虫歯は放置せず早急に治療する
- 歯の生え方をチェックするためにも口の中をときどき観察する
生えたての歯の表面は粗いため汚れがつきやすいだけでなく、酸に溶けやすいため、むし歯になりやすい状態。なので、早い時期からフッ化物(フッ素)を活用して積極的に虫歯予防を行ないましょう。
また、永久歯は乳歯の下で成長しているため、乳歯の虫歯を放置するその後に生えてくる永久歯の歯の質や歯並びに悪い影響を及ぼします。
いずれ永久歯に生え変わるからといってそのままにすることがないよう、虫歯に気づき次第治療するようにしましょう。
そして、極まれに永久歯が生えてきても乳歯が抜けなかったり、歯肉炎が起きたりしていることがあるそうです。
子供が自分で歯磨きをするようになったからといって、すべてを子供に任せてしまうのは危険です。仕上げ歯磨きを手伝うなどして、定期的に子供の口の中を観察するようにしてあげて下さいね(#^.^#)
虫歯を作らない正しい歯磨きのポイントをチェック!
一般的に虫歯は、虫歯菌(ミュータンス菌)が親などから移ることで発生してしまうといわれていますが、もちろん毎日の歯磨きも重要です。
では、子供の歯に虫歯を作らないようにするためには、どのような歯磨きを心がければよいのでしょうか。 正しい歯磨きのポイントについてチェックしておきたいと思います。
【正しい歯磨きのためのポイント】
- 歯磨きのタイミングは食後すぐが良く、回数は1日4回がベスト
- 歯ブラシはヘッドが小さいもの、毛の硬さは歯の状態に合わせて選ぶ
- 歯磨き粉はつけすぎないように
- 磨き方はブラシを縦に、1本ずつ磨く気持ちで
- 歯磨き後のうがいは2回でOK
いかがでしょうか?
歯磨きをするタイミングについては、食べた後すぐよりも20分ほど時間をおいてからの方がいい・・・と聞いたことがあったのですが、基本的には食後すぐが理想なんですって。
だから、3食後の3回と就寝前のプラス1回がべすとなのだとか。
もし「そんなにできない」というのであれば、寝ている間が一番菌が繁殖して虫歯になりやすいそうですので、せめて夜の歯磨きだけは欠かさないようにしなければなりませんね。
また、意外だったのは、歯磨き粉の量。
虫歯にしないためにもたくさんつけた方がいいんだと思ってました(^^;)
でも、つけすぎると、歯磨き粉に含まれる発泡剤のせいで泡がたちすぎてしまい、磨きにくくなるだけなのだそうです。マッチ棒の先端くらいの量が適当とのことですので、CMに惑わされて歯ブラシ全体を覆うくらいつけないようにして下さいね。
それから、歯磨き粉に含まれる薬用成分は、一定の時間置いて歯や歯茎に作用し続けることを前提で作られているそうですので、できるだけ口の中にとどめておいた方が効果的なのだそうです。
ほとんどの人が歯磨き後は何度もうがいをしていると思われますが、本当は2回ぐらいにとどめておいた方がいいらしいですよ(#^.^#)
歯の生え変わりと虫歯予防に関するまとめ
私たち人間の歯は、乳歯のもとになる歯胚が妊娠7~10週目に、永久歯の中で最も早く生えてくる第一大臼歯や前歯は妊娠3~5ヶ月頃に歯胚があごの中ででき、時間をかけて成長していくのだそうです。
そして、生え始めた瞬間から長いケアが始まるわけですね。
子供の歯は、3歳くらいで完成するといわれる乳歯で20本、6~12歳にかけてあごの成長とともに生え変わる永久歯で28本(親知らず以外)が基本形とのこと。 生え変わりのスピードには個人差がありますが、必要本数はこの数なのです。
しかし、今は本来あるべき永久歯の数が足りていない子が増えてきているといわれています。欠損歯の発生頻度が上がってきているということですね。
その原因は遺伝という説があったり、全身疾患といわれたり、薬の副作用と考えられることもあり、まだまだ解明しきれていないみたいです。
しかし、確実なのは、欠損歯を放っておくと、将来的に周辺の歯が動いたり倒れこんだりして、歯並びや咬み合わせを崩す要因となってしまいます。またそれだけでなく、あごの成長に悪影響を与えたり、顎関節症などにつながったりする可能性もあるとか(゚д゚)!
さらに、見た目を気にしてのびのび生きられないなど心理面での影響も見逃せません。 気づけるものなら早く気づき、長い目で見た対策をとることが子供のためだと思います。
ぜひ細かくお子さんの歯の状態に心を配ってあげて下さいね(#^.^#)