子育て世代のひとりごと

小学、中学、高校の子どもの子育てに奮闘中のお母さん世代のつぶやきです・・・

子供の咳が止まらないときは咳止め薬?それとも病院?知っておきたい子供の咳に関するお話です

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子供にみられる代表的な体調不良の一つが咳。 子供って何かと熱をよく出しますが、同じように咳もよくするんですよね(^^;)

でも、咳の中にもなかなか止まらないものがあり、「コンコン」と長く咳き込んでいるのを見ると、親はかわいそうでたまらず急いで何とかしてあげたくなります。

私も子供が小さい頃は、市販の咳止めシロップを常備していて、苦しそうだと飲ませたりしてました。

しかし、本当は子供の咳には様々な種類があり、素人判断で「咳をしているから咳止め薬を」・・・なんて安易に飲ませてはいけないようです(>_<)

 

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なんと・・・。危ないことにならなくてよかった。。。

 

咳は病気や体の状態を知るための重要なサインであり、手がかりになる重要なものだといわれています。

どのような咳がどのくらい出ているかなど、見極めなければいけない情報がたくさんあるということなんですね。

まして、咳をしているのが子供であれば、大人と違って表現力も知識もないわけですから、親が気づいてあげなければ咳の背後にある病気になかなか気づけないということになってしまいます(>_<)

 

そこで、今回は子供の咳について、その原因や対処方法などを整理してみたいと思います。

子供の咳の種類とその背後にある病気について

そもそも咳とは、口から肺につながる気道(空気の通り道)のどこかに外部から侵入したかぜのウイルスやほこり等の異物があるとき、その異物を排除しようとして反射的に起こる人間の自然な防御反応。

でも、一口に咳といっても、よく聴いてみると、その音には微妙な違いがありますよね。

実は、この音の違いは炎症を起こしている個所の違いや病気の程度の違いを意味しているとのこと。

まさに、なぜ咳が出ているのか原因を突き止める手がかりになるのです。

 

  • 「コン、コン」と乾いた感じの咳(乾性咳嗽)・・・急性気管支炎の初期症状、喘息、肺癌など
  • 「ゴホン、ゴホン」と湿った感じの咳(湿性咳嗽)・・・慢性化した気管支炎、肺気腫など
  • 「ケン、ケン」と犬が吠えるように聞こえる咳(犬吠様咳嗽)・・・クループ症候群

 

一般的に「風邪」と呼ばれている疾患の場合、引き始めは乾いた「コンコン」という咳をしますが、だんだん「ゴホゴホ」や「ゲホゲホ」といった痰が絡んだ湿った咳をするようになりますよね。

しかし、乾いた咳の中には肺癌という場合もあるようで・・・ つまり、どのタイプの咳だから軽症で、このタイプだと重症というようなことは一概には言えないということ。 ということは、病院を受診して医師の診断を仰がなければなりませんね。

 

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また、咳はどのくらいの期間続いているのかも重要な判断基準となるそうです。

お子さんの咳がいつから始まったのかもちゃんとチェックしておきましょう。

尚、子供の咳の背後にある病気については、主に次のものが挙げられていました。

併せてチェックしておきましょう。

 

●小児気管支喘息

子どもの咳で最も注意すべき疾患。 初めのうちは風邪による咳が長引いたり、呼吸の際に喘鳴(ぜんめい)と呼ばれる「ヒューヒュー」や「ゼイゼイ」という音が聞こえたりします。

 

●風邪症候群

一般に「風邪」と呼ばれるウィルス性の疾患。

「喉の風邪」と呼ばれる上気道の炎症の場合は、鼻水や喉の腫れ・痛み・発熱といった症状を伴い「コンコン」という乾いた咳をします。

一方、気管支が炎症を起こす「肺に近い方の風邪」の場合は、痰を伴う咳ですので「ゴホゴホ」、「ゼロゼロ」という湿った感じで重めの咳が出ます。

 

●インフルエンザ

高熱と関節痛、筋肉痛を伴うウィルス感染症で、咳を伴うこともあります。

 

●クループ症候群

犬の鳴き声のような「ケンケン」という特徴的な咳をするウィルス性の疾患群の総称。 夜間に症状が悪化したり、重い呼吸困難を伴う場合がありますので、入院して治療することもあり得るとのことです。

重症化して意識障害を起こすような場合もあるといわれていますので注意が必要です。

 

●肺炎

ウィルスや細菌によって肺に炎症が起きる病気で、多くの場合、症状に咳を伴います。 風邪だと思っていた症状が長引き、回復していないように感じた場合は、マイコプラズマ肺炎や細菌性肺炎、百日咳といった肺炎が疑われますので速やかに受診しなければなりません。

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私たちは風邪だと聞きなれた病気だし「すぐ治るだろう」と油断しがちですが、もしかしたら上記のようなほかの疾患である場合もありますし、風邪であっても重症化するととても危険です。

咳だからと軽く考えずに、慎重に子供の様子を観察してあげたいですね。

 

子供の咳には心因性のものもある!?

また、子供の咳には原因不明のものもあるといわれています。 病院を受診して検査をしても、のどや気管を刺激する物質が何も見つからない・・・けれど、子どもが咳や咳払いを繰り返すといった症状ですね。

これは、まばたき・首を振る・顔をしかめる・口をすぼめる・肩を上げ下げする・足踏み・鼻を鳴らす・叫ぶ・甲高い声を上げるなど様々な表れ方をする「チック」症状の一つなのだとか。

少し大げさにコン、コンコンと単発か2連発程度の咳をするのが特徴とのことですが、ストレスがかかる場面で出てくる咳症状で、無理に止めさせようとしなくても自然に治るそうです。

親としては気になりますが、私たち親は子供の辛さを理解して、共感することが大切かもしれませんね。

子供の咳が止まらないときの対処方法

子供の咳にはいろいろな種類があることがわかりました。

まず、私がやってしまっていたような何でもかんでも咳止めを飲ませるという対処は間違っているということは理解しておきたいですね(^^;)

なぜならば、咳止め薬で止めてはいけない咳の種類があるから。

 

たとえば喘息発作の揚合、薬によって咳を止めてしまうと、痰を排出できなくなり、溜まってしまった痰が気管支の内側をさらに狭くして、逆に苦しくなってしまうのだそうです。

また、病気の種類によっては、咳止めを飲ませることで病気が悪化したり、薬の副作用によってアレルギー反応が出たりすることもあるといわれています。

そうなっては、呼吸困難に陥ることもあり、とても危険です。 子供に咳が出始めたら、基本的に病院を受診するようにして下さい。

 

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とはいえ、子供の咳は得てして夜寝るときにひどくなる傾向があるもの。

そのような事態が起こった場合にどうしてあげればよいのか、対処方法もチェックしておきましょう。

 

【子供の咳が止まらない場合の応急措置】

  1. 喉によくないばかりか、ウイルスの増殖につながるため、加湿器を使うなどして適度な湿度(目安は60%程度)を保つようにしてあげる。
  2. 水分補給を適宜行う(一度にたくさん飲ませるのではなく、何回かに分けて少量ずつ飲ませること)。
  3. 寝ているとき咳が激しい揚合は、腰や背中にクッションなどを当て上半身を起こす(こうすると気管や肺を圧迫しないので、痰が出やすくなる)。
  4. たばこの煙や埃、ペットの毛などが部屋に入らないようにする。

 

子供が苦しんでいると、親は早く楽にしてあげたくて慌ててしまいがちですが、落ち着いてこのような対処をしてあげることですね。

そして、子供の咳には様々な病気が潜んでいることを改めて認識しなければなりません。

いろいろ調べていると、ここでご紹介した呼吸器感染症や端息以外にも、まれではありますが、腫瘍によるものや先天異常によるものもあるとのことでした。

安易に「風邪だろう」と判断しては大変なことになるかも知れませんね(>_<)

わからなければ先ず病院へ!・・・これを心がけたいと思います。