子育て世代のひとりごと

小学、中学、高校の子どもの子育てに奮闘中のお母さん世代のつぶやきです・・・

もしかして私も!?急増中の「子離れできない親」・・・その弊害と脱却方法について考えてみました!

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戦後以降、少しずつ変化してきていた家族の在り方や親子の関係は、1990年代により顕著になり、「マザコン」という言葉が流行語大賞に選ばれるまでになりました。

そのきっかけとなったのが、「ずっとあなたが好きだった」という連ドラの中で俳優の佐野史郎さんが怪演した冬彦さん。

表向きは超一流だけど、そのそばには常に母親がおり、母親の価値観がすべてで、困ったことが起きるとすぐ頼る・・・

ドラマの冬彦さんは超強烈でしたが、そこまでではないにしても、マザコン=「親離れできていない子」が当時はものすごく話題になったのです(^^;)

しかし、今の時代は「子離れできない親」が急増中だとか。

特に日本は子離れできない母親が多いと指摘されているのです。

 

「へー、そうなんだ」と思い、自分はどうなのか考えてみたところ、「子離れできない親」ではないような気もしますが、違うとは言い切れない面もあるような気が・・・

実は、「子離れできない親」とそうでない親の線引きがよくわからなかったんです。

そこで、今回は自戒を込めて、子離れできない母親にはどのような特徴があるのか?

また、そこから脱却するためにはどうしたらよいのかなどについて考えてみたいと思います(#^.^#)

子離れできない母親の特徴は?

親にとって子供はこの上なくいとおしい存在ですし、特にお腹を痛めて産んだ母親にとっては「分身」と表現されることもあるくらい、子供は特別な存在です。

だけど、すべての母親が「子離れできない親」というわけではありません。

その違いはいったいどこにあるのでしょうか?

 

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調べてみたところ、心理学上「これは特徴的」とされている行動パターンや傾向がありました。

 

【子離れできない親の特徴】

  • 自分の価値観ですべてを決定し、子供の意見や希望を聞かない
  • 子供のトラブルにすぐ介入し、求められる前に手助けをする
  • すべて「子供中心」で生活している
  • 子供に依存している
  • 心配しすぎる=子供を信頼していない
  • 子供を通して自己実現を果たそうとする
  • 子供に見返りを求めている
  • 母親自身に趣味や楽しみがない

 

いかがでしょうか?

自身の子供へのかかわり方をチェックしてみて「ドキッ」とされた方もいらっしゃるのではないでしょうか(#^.^#)

この「子離れできない親」の特徴は、いかにもという項目もありますが、一見「良い母親」だと思われがちなものも含まれているんです。

例えば「すべて子供中心で生活している」なんていうのは、まさにそれ。

もちろん、子供が小さいときなどは、生活の時間帯を子供に合わせてしなければならないときはありますが、いつまでもそうやって暮らしているのは、もしかしたら過度に子供にベッタリになっている「子離れできない親」の予備軍かもしれないのです。

 

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また、子供に期待すること自体は子供の更なる成長のためにも悪いことではありませんが、それが過ぎる場合は、もしかしたら、母親自身が子供を身代わりにして自己実現を果たそうとしているだけなのかもしれません。

例えば、若いころ芸能人に憧れていたけれど、夢を果たせなかった母親が、娘を児童劇団に入れて熱心なステージママになったり、低学歴にコンプレックスを持っていた母親が、異常なまでの教育ママになったりという感じですね。

 

さらに、母親自身に仕事や熱中できる趣味といった母の顔以外のステージがない場合も危険です。

「子供が趣味」などと言っている方は、子供が就職や結婚で家を出て行ったときに「空の巣症候群」に陥りがちなので要注意ですよ(#^.^#)

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子供と親の関係は、頭では「別もの」とわかっていても、感情が同じようにはついてこないものなので難しいのですが、少なくとも、子供のことを自分とは別々の人生を歩む「個人=一人の人間」と認識しておかなくてはいけませんね。

 

「子離れできない親」が「親離れできない子」をつくる

世間には様々な親子関係があり、「素敵だな」と思う関係もあれば、「それはダメでしょ」という関係もありますよね。

特にワイドショーなどに登場する芸能人親子を見ていると、「子離れできない親」や「親離れできない子」が多い気がするのですが・・・(あくまで個人的な感想です)

ただ、なぜ「子離れできない親」がいけないのかを考えてみたとき、それは子供を不幸にしてしまうかもしれないからだということに気が付きました。

先の冬彦さんを例にとってもそれは明らかな気がします。

「子離れできない親」に育てられた子は、「親離れできない子」に育ちやすいし、それが当たり前だと思っているので、自分が親になった時も当然、「子離れできない親」になってしまいます。

そして、自立していこうとする子供に対して過保護・過干渉を発揮するので、その子供は息苦しさを感じてしまうのです。

 

それに、もっと罪深いのは、子供の自立の機会を奪ってしまう可能性があること。

子供は子供なりに困難や苦労を経験しながら成長し、やがて親の元から自立していくのですが、「子離れできない親」が常に周りにいて「転ばぬ先の杖」とばかりに手助けをしていては、子供はいつまでたっても自立できず成長が妨げられてしまいます。

これは、子供を幸せから遠ざけるのと同じことだと私には思えるのです。

 

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子供に辛い思いや余計な苦労やさせたくない・・・これはすべての親に共通の思いではありますが、もっと大切なことは、子供が幸せになること。

そのためには子供自身が経験し、自ら乗り越えなければいけない困難もあるものだと割り切り、我慢してでも見守る必要があるということを忘れないようにしなければいけませんね。

私自身、自分に言い聞かせつつ、そんなことを考えていました(#^.^#)

 

「卒母」宣言!上手に子離れする方法とは?

では、上手に子離れする方法ってあるのでしょうか?

私は、漫画「毎日かあさん」の作者である西原理恵子さんの「“卒母(そつはは)”します」宣言がとても面白いと思いましたので、西原さん流の「卒母」を参考にしながら「子離れできない親」の脱却方法を探ってみました。

 

西原さんは、32歳で結婚され男の子1人、女の子1人を授かられましたが、その後旦那さんが亡くなり、女手一つでお子さんたちを育ててこられたようです。

その生活の中で子供さんたちによく言って聞かせたのが、「世の中でどうやったら食べていくことができるか、若いうちから考えなさい」ということだとか。

生きていく力をつけさせることが一番大切だと考え、その観点から子育てをされたのだそうです。

そして、実際にお子さんは早い時期に自分のやりたいことを見つけて家を出て行かれたとか。(娘さんは16歳でアメリカに行かれたとおっしゃってました)

 

確かに、この視点から考えると、親の過保護・過干渉はその子のためにならないと判断できそう!

「これくらいのことできなくてどうする!やってみなくてどうする!」と、大抵のことはトライすることを促せそうな気がするのです。

もちろん、最初は親は自分が手を出したいのを我慢して、無理してやらせなくてはいけないと思いますが。

でも、最終目標が「世の中で生きていくための力を身に着けさせること」と明確ならば、少しずつでも「子離れできない親」の行動パターンから脱却できると思うのです。

そしてゆくゆくは実家を出て一人暮らしをするよう促す・・・ 私も実践していきたいと思います( `ー´)ノ