子育て世代のひとりごと

小学、中学、高校の子どもの子育てに奮闘中のお母さん世代のつぶやきです・・・

親のお金を盗む子供の心理を当事者は分かりたくないもの?

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先日書いた友人の話(小学校高学年にして反抗期なの?~友人からの相談を受けて・・・ の記事)ですが、実は続きがありまして、それが結構ヘビーな内容・・・

なので、今回も友人のお嬢さんのお話で子供との向き合い方を考えてみたいと思います。

友人の小学校高学年のお嬢さんなのですが、反抗期というだけでなく「親のお金を盗んでいた」という事が分かったそうです。

なんで分かったの??と聞いてみたところ、子供のランドセルの中からお金が出てきたとのこと。

しかも、100円、200円という話ではなく、数千円に及んだとの事で、友人もショックを隠しきれない様子でした。

 

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友人も耐えられなくなり、ご主人さんに相談したそうで、一度ならずとも二度、三度と繰り返していたようで、「今度同じ事をしたら警察に行くよ」と言っていたので、今回の事があまりにひどいという事で近所の派出所まで連れていったそうです。

 

そこで、警察官にコンコンと説教を受け、そしてもう二度とお金を盗むような真似はしない・・という事を警察官の前で約束したそうですが、それからも反抗的な態度は、改まる様子がないという事で、お金を盗む行動と、反抗期とは無縁なのかな??と思っていたんだそうです。

一方、警察官のススメもあり、学校のカウンセラーに相談したほうが良いのでは??という事で、担任を通して教頭先生にも相談してもらい、どうすれば良いか?という事を考えてもらったそうで、結果的に子供にはスクールカウンセラーと話をした方が良いとい事になって、その通りにしてもらうようにしたそうです。

 

そして、先日スクールカウンセラーとの話し合いがあったのですが、その時は何も語らず、ずっと泣くだけで、話が進展しない・・という状況だったのですが、また後日設けた面談の時には、スクールカウンセラーの方も話を引き出してくれて、少しずつ語り始めたそうです。

ちなみに、このカウンセリングを受けている事は、子供は親には内緒で受けているようにしているとの事で、意図としてはスクールカウンセラーは常に味方だという事を子供にも理解させて、孤立にしないためだそうです。

そして、話を聞いた事を教頭先生からフィードバックされたそうなんですが、そこでも驚愕の事実が出てきたようで。

親のお金を盗んでいたのは二回、三回ではなく十回程度はあるとの事で、毎回取る事については罪悪感はあるものの、「孤独感」が本人の中にあって、ついつい繰り返してしまったとの事です。

また、盗ったお金は友達と一緒にお菓子やジュースを買いに行ったり、ゲームをするのに使ったらしく・・・

この事を聞いて友人もかなりショックだったみたいで、また事態はかなり深刻なところまできているんだな・・と自覚したみたいですが、お金を盗むという事は悪い事というのは分かっていながら、なぜ繰り返すんだろう??という事については理解出来ないと言っていました。

おそらく、親のお金を盗んでいる子供の内面で起きている心理を知るのが怖いんだろうなぁ・・ と思うので、話を聞きながら、「そこは向き合った方が良いんじゃない??」という事を何気なく伝えて、ショックな気持ちを出来る限り和らげながら一緒に向き合うようにしました。

 

親のお金を盗む子供の心理

まずはじめに、管理人も素人なので、一緒に情報収集するところからはじめました。

まずは子供の内面で何が起きているのか??を一般論として理解した方が良いかな??という事でネットで情報収集をはじめました。

いくつかのサイトで参考になる情報があったのですが、一言でお金を盗む心理を言えば「何かしら欲しいものがある」という事でした。

大人でも窃盗したり、嘘をついたりする事もありますが、大人だから、子供だから違うという事はなく、根本的な事は一緒で、大人でも子供でも欲しいものがあるから盗むし、守りたいものがあるから嘘をつくという事は同じです。

 

では子供が欲しいものはなんだったんだろう? となった時に、今回の話だとお菓子だったり、ジュースだったり、ゲームをしたりという物欲もあるかもしれませんが、他にも友達と共有できる時間であったり、その他別のものが欲しかったのでは??という事も考えてみました。

子供さんは「お金を盗む事=犯罪」という事は、きちんと理解しているというところもあり、やってはいけないという気持ちも理解出来るという点では、善悪の判断はできるという事を考えると、「悪いと思っても、やってしまっている」のではないか??と考えました。

 

親のお金を盗む子供の心理で知っておきたい3ポイント

次に注目した情報ですが、子供が親のお金を盗む心理パターンには次の3つがあるとのこと。

  1. 欲しいものが本当にあるけど親に言っても買ってもらえない、若しくはお小遣いが足りない事を相談できない
  2. イジメによるカツアゲがある場合
  3. 親から関心を引きたい、愛情を求めている

 

先程の「悪いと思っても、やってしまっている」という心理面を考えて、この3つのどれかが当てはまる事は間違いないかも??と思いました。

ただ、警察にもスクールカウンセラーにも、カツアゲなどの事実は無いという事は聞いているとの事で、欲しいものを買えない事を相談出来ない、お小遣いに不満があるか、親からの関心を引きたいと思っているのか??どちらかなんだと思います。

 

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同じサイト内で書かれていたので印象的だったんですけど、 「お金は人間にとってエネルギー、そして愛にも繋がります」 「お金を盗む=愛を盗む、奪う」という意味で心理学では使われているそうで、お金を盗んで愛情を取りにきているのでは??とも考えられるという事なんです。

もし、お金を盗む行為が、親の愛情を盗む、奪う行為だと仮定すれば、お金を盗む事自体を否定する行為は、子供からすると愛情を奪う事も許されないという否定的なメッセージを送る事になりますので、最悪な事になります・・

友人も同じことを感じたみたいで、お金を盗む行為自体は悪い事ではあるけど、その内面にある子どもの心理は何も悪くはないので、その意図は守ってあげるべきだなという話になり、結果的に「親子の間でコミュニケーションが不足しているのかも」と言っていました。

 

今後、どのようにしてコミュニケーションを深めるかまでは、まだ思いつかないようですが、自分が向き合わない事で、子どもへ否定的なメッセージを送っていた事は反省し、子どもの話をしっかり聞こうと思ったようです。

 

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また、他人のモノを盗んだり、お店のモノを万引きしたという事になると、補導されたりともっと大変な事になりますし、社会的な信用や友達との信用も失う事に成りかねません。

とするなら、まだ自宅内で起こった事で、家族以外には迷惑はかかっていないという事を考えれば、救いはあると思えば、気が楽になるのでは無いでしょうか。

当事者になると、嫌なことに目を向けるのは辛いことかもしれませんが、そこで子どものメッセージを受け取ってあげないと、反抗期ではなく、非行に走ったり、子供の大切な思春期を台無しにする事になるかもしれませんので、そこのところは気をつけて対処してほしいなと思いす。