気をつけたい食中毒!引き起こす原因菌の種類と対処方法をチェックしておきましょう!
日中の気温が上がってきました!
晴天の日なんかは日差しが強く暑いくらいですし、お洗濯ものが早く乾いて助かります♪(今日はあいにくのお天気ですけどね・・・)
しかし、こんな風に暖かくなると心配になってくるのが、食中毒。
子供に持って行かせるお弁当もさることながら、晩御飯のおかずの残りだって傷みやすくなってきます。
冬場ならラップをしてそのまま保存・・・なんてこともできましたが、これからは迂闊に常温で置いておくことはできないのです(>_<)
それに、冷蔵庫の中だからって安心はできないかも。
・・・ということで、今回は食中毒のあれこれについてお勉強しておきたいと思います(#^.^#)
実はいろいろなものがあった!原因菌別にみた食中毒の種類
一口に「食中毒」といっても、その原因物質によって様々な種類があること、ご存知でしょうか?
調べてみると、「あ、これも食中毒に入るんだ」と改めて分かったこともいろいろ。
それらを整理してみると、こんな感じでした。
【食中毒の種類】
1.細菌によるもの
- 感染型・・・サルモネラ属菌、カンピロバクター、病原性大腸菌、腸炎ビブリオ、ウェルシュ菌
- 毒素型・・・黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌
2.ウィルスによるもの・・・ノロウィルス、ロタウィルスなど
3.真菌によるもの・・・カビ菌など
4.化学物質によるもの・・・洗剤、農薬、重金属など
5.自然毒によるもの・・・毒キノコ、ジャガイモの芽、フグ、貝類など
6.寄生虫によるもの・・・クドア、アニサキスなど
ざっと見て頂くとお分かりのように、食べ物ばかりではなく、洗剤などの化学物質やカビでも食中毒が起きてしまいます。
生活の中にリスクをはらんだものがいろいろあるということですね(^^;)
とはいえ、一番気になるのは最も発生頻度の高い細菌による食中毒。
毎日幼稚園や学校にお弁当を持たせる身としては、おかずやご飯に原因菌が繁殖しないよう、十分気をつけなければなりませんね。
特に、黄色ブドウ球菌は、おにぎりを握る手や指先にキズがあったりすると、そこから菌がご飯に付着して食中毒の症状を引き起こしたりしてしまいますので、そういう可能性があることを認識し、ちょっとでもケガをしている場合は、ラップなどを使っておにぎりを作るように気を使いたいものです。
また、ウェルシュ菌などは聞き慣れない最近の名前ですが、これはカレーやシチューなど子供たちが好きなものに繁殖しやすい菌なので、「今日は気温が低めだから大丈夫だろう」と、安易に鍋に残したまま常温で放置しないで頂きたいのです。
稀に冷蔵庫に入れていても繁殖することがあるということですから、冷蔵庫で補完するのはもちろんのこと、食べない日でも毎日一度は火を通して殺菌しておきたいですね。そして何より、一日も早く食べきってしまうようにしましょう( `ー´)ノ
病院に行く?行かない?・・・食中毒の症状
では、万が一、最近が繁殖したものを食べてしまったときには、どのような症状があらわれるのでしょうか?
一般的な症状としては、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、発熱といったものがほとんど。
菌が強かったり、身体の免疫力が落ちていたりすると症状が重くなり、ひどい腹痛やトイレから出られないほどの下痢症状に見舞われることもありますね。
ただ、こうした症状が出た場合、病院に行くべきなのか、行かずに自宅で静養するだけでよいのか迷ってしまいます(>_<)
そんな場合は、キツイ症状が出ている真っ最中はとても病院へ出向くことなどできませんのである程度落ち着くまで待って、自宅で安静にしましょう。
そして様子をみて、楽になってきたのであればOK。1~2日経っても症状が治まらなければ、何とかして病院へ行くべきですね。
それに、先の一般的な症状に加え、視力障害や言語障害、えん下困難、呼吸麻痺といった症状を伴う食中毒も中にはあるようです。
こんな場合はもちろん、即病院へ。迷わずに救急車を呼んで連れて行ってもらいましょう。
しかし、実際に感染してからこうした症状があらわれるまでの時間(いわゆる潜伏期間)には、筋によって違いがあり、一概には言えません。
早いものだと食べてから小一時間ほどで症状があらわれますし、病原性大腸菌の腸管出血性大腸菌に至っては14日間もかかる場合があります。
そんなにタイムラグがあっては、どれが原因だったのか突き止めにくく、再発を防止するのが難しくなってしまいますので、まずは予防を常に心がけなければいけませんね。
食中毒の予防と対処方法をチェック!
食中毒の種類によっては症状の出方が違うとは言うものの、だいたい嘔吐や下痢を繰り返す場合が多いと思います。
しかし、ここで注意したい点が一つ。
この嘔吐や下痢、苦しいので何とか薬で早くとめたいと思うものですが、これは異物を体外に出す生理的な反応。安易に止めるのはかえってよくないとのことです。
ただし、嘔吐や下痢が続いている場合は、身体から水分が出ていき脱す症状を起こしてしまいますので、とにかく水分補給に徹しましょう。
それもできたらただの水ではなく、経口補水液やスポーツ飲料が望ましいといわれています。
以前、大沢たかおさん主演のドラマ「JIN-仁」(このドラマ、めちゃめちゃ好きでしたww)でコロリ(コレラ)治療の際に、人は水分不足とミネラルの不足で身体が衰弱し力尽きてしまうんだって言ってましたよね。
そう、水分だけじゃなくミネラルの補給も大事になってくるから、スポドリの方がいいんです。
嘔吐がひどい場合などは、飲めばそれが刺激になってさらに吐くことになるとは思いますが、だからといって飲まなくなるのは絶対にダメだとか。 一度にゴクゴクと大量に飲むと、反射的に大量に出てしまいますので、ちょっと濃いめに作ったスポーツドリンクをスプーンでゆっくり流し込むようにしましょう。すると、吐き気を催すのも楽ですよ。
そして、あとはとにかく予防です!
食中毒を起こさないよう、普段から次のポイントに留意しながら食事の管理や摂取を行なうようにしましょう。
【食中毒を予防する6つのポイント】
- 購入=消費期限などに気をつけ新鮮なものを買う
- 保存=買ったものはすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れ、適正な温度で保存する
- 下準備=冷凍品の解凍方法に注意、また肉・魚と生野菜の取り扱いに注意する
- 調理=加熱時間をしっかり取り、清潔な環境・手で調理を行なう
- 食事=冷たいものは冷たいうちに、熱いものは熱いうちに食べる
- 残った食品=十分に加熱してから食べ、怪しいと思ったら思い切って捨てる
これらは、厚生労働省が毎年発生する食中毒に対して、各家庭に注意喚起を促している点でもあります。
全て当たり前のことではありますが、つい「これくらい、いいか」なんて適当にやってしまっているところが多々ありますよね(^^;)
食中毒予防の三原則は、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」だそうです。 今一度ご自身の環境や習慣を見直してみるのもいいかもしれませんね。
食中毒に関するまとめ
春から夏・・・とどんどん気温が上がってくるこれからの季節が食中毒には要注意!と思い、原因や対処方法などいろいろ調べてきましたが、考えてみれば、食中毒は年中危険が身近にある病気ですよね。
というのも、細菌による食中毒にかかる人が多くでるのは気温が高く細菌が育ちやすい6月から9月ごろですが、ウイルスによる食中毒は冬に流行します。
つまり、一年中食べるものには気をつけなければいけないということです。
そして、いつのときも忘れてはいけないのが、手洗い。清潔こそ一番の予防対策なので、こまめに手を洗うようにしましょう(#^.^#)