食中毒第2弾!お弁当の食中毒・・・傷みやすいおかずから予防対策までをまとめてみました!
これからの季節に心配される食中毒について、先週、気をつけたい食中毒!引き起こす原因菌の種類と対処方法をチェックしておきましょう!で全体的な注意点をご紹介させて頂きましたが、今回はそれをお弁当に絞り、もっと具体的は対策についてまとめてみたいと思います。
というのも、下の子が高校に上がったため今まで楽をさせてもらった学校給食が終わり、これから毎日お弁当を持たせなければなりません。
お弁当自体は、これまでも上の子に作ってはいたのですが、体育女子の下の子の場合は、お弁当箱の大きさが段違いに大きいので、入れるおかずもたくさん必要(>_<)
なので、今一度、傷みやすいおかずとか詰め方の注意事項といった食中毒を起こさないためのポイントを整理しておこうと思ったんです。
実際、改めてチェックしてみると、慣れとは怖いもので「これくらいいいだろう」なんてやってしまっていたところもありました。。。
なので、これを読まれる方でお子さんのお弁当作りをされている方にも、今一度ご自身のお弁当づくりをチェックして頂きたいなーなんて思います(#^.^#)
お弁当で食中毒が起きてしまう原因とは?
作ってすぐ食べる食事と違い、お弁当は食べるまでに何時間も放置しておかなければなりません。
しかも、置いておく場所は冷房の効いた部屋とは限らず、場合によっては外ということもありますよね。
うちの子は軟式テニスをしているのですが、部活の試合などに持たせるお弁当は、テントは張っていあるとはいえ、カバンを置いておく場所は外です。
・・・となると、気温が30度以上の環境であることもざらにあるわけです。
これはもう、ヤバいでしょ。ぜひとも、食中毒防止の対策をとらなければ、すぐに身体を壊してしまいますね(>_<)
お弁当で食中毒を起こしてしまう場合、原因はもちろん、お弁当に繁殖する細菌です。 サルモネラ属菌や病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌といった面々ですね。
こうした細菌は、多くの方がご存知のように高い温度のところほど好んで繁殖するのですが、最も気をつけなければいけないのが水分です。
お弁当を作る際によく手洗いをするとか、衛生的な環境で清潔な器具を使って作るといったことはもちろんですが、それをちゃんと守っていたとしても、お弁当に水分が多く存在すると、意外に簡単に細菌は繁殖してしまうのです(>_<)
では、お弁当の水分って具体的に何でしょう?
・・・それは、暑いまま蓋をしたことによってできてしまった水滴であり、おかずから出る水分です。
ということは、お弁当を作る私たちは、朝バタバタと作って「子供が出かける時間ぎりぎりに出来上がった」では、良くないということ。 持っていく時間よりもずいぶん前に出来上がって、十分に冷まし、湯気が出ない状態で蓋をし、子供に持たせてあげなければいけません。
それに、お弁当に入れるおかずは水分ができるだけついていないものを入れてあげる必要があるのです。
食中毒を起こしやすいお弁当のおかずって・・・
「おかずに水分がついていない」を具体的に言うと、煮ものを入れる場合には煮汁が入らないよう水気をきって入れなければいけませんし、彩として生野菜を入れる場合には、洗った水分をきちんと拭き取ってから入れなければいけません。
このちょっとした手間を惜しんで雑に作ってしまうと、お弁当を置いておいた場所がちょっと気温が高かったりすると簡単に細菌が繁殖し傷んでしまうのです(>_<)
それに煮ものだけでなく、炒めものも野菜を炒めた場合は要注意なんですよ!
炒めものとはいえ調味料を入れて作るので、炒めた野菜からも水分はにじみ出てしまうもの。
すぐ食べる時には気づかないかも知れませんが、置いておくと意外と水分が出ているものなのです。
では、具体的にどのようなおかずに細菌が繁殖しやすい(=傷みやすい)のか、昨年の「世界仰天ニュース」で放送された内容をもとにご紹介したいと思います。
1位 ポテトサラダ・・・水分の多いじゃが芋やキュウリなど生野菜が入っているから
2位 レタス・きゅうり・トマトといった生野菜・・・加熱していないから
3位 チャーハン・・・味付けご飯は傷みやすく、卵も傷みやすいから
4位 だし巻き卵・・・普通の卵焼きよりも水分が多いから
5位 煮物・・・水分が多いから
いかがでしょう?
うちなんて子供が好きだからとポテトサラダをよく入れてました(>_<)
卵焼きは、多くの関西人が好むだし巻きではなく、関東式の甘い卵焼きなので水分は少ないと思いますが、ふわふわに作ろうと半熟気味に作るとやはり傷みやすくなりますもんね。 美味しさは減るかも知れませんが、卵を入れる時はしっかり火を通した方がいいようです(^^;)
また、彩りにちょっと入れる生野菜ですが、危険度が高いですね!
おかず同士がくっつかないように仕切りのつもりでレタスを入れることもありましたので、これからは緑色のカップにしなければいけないかな・・・なんて思いました。
どうしてもレタス入れたいときは、キッチンペーパーで水けをしっかり拭き取ってからにしなければいけませんね。
お弁当で食中毒を起こさないための予防対策は冷凍おかず?保冷剤?
傷みにくいお弁当を作るためには、極力水分を減らすことだとよくわかりました。
あとは、温度管理をどうにかすることですね。
まずは、お弁当を入れるバッグをクーラーバッグ(保冷バッグ)にしましょう。
かつてはクーラーバッグといえば大きなレジャー用のものしかありませんでしたが、今は一つのお弁当用の小さなバッグがたくさん売られていますよね。
男の子はお弁当の包みを無造作に通学用のバッグに入れたりするかもしれませんが、そこはママがワンクッション、保冷バッグに入れて持たせるようにしてはいかがでしょうか(^^♪
でも、真夏の時期はお弁当を置く場所が室内であっても、それだけでは心もとない気がします。 ケーキなどについてくる保冷剤を一つか二つ、保冷バッグに入れておきましょう。
その他の対策としては、お弁当に冷凍おかずを入れるという手もあります。
しかし、これは基本的に手作りのおかずの冷凍物はNG!
冷凍のおかずって、解凍するときに意外と水分が出るものなんですよね。 それに、手作りのおかずは、作る段階で細菌が付着する可能性をゼロにできません(>_<)
冷凍食品でよく「自然解凍OK」のものがありますが、これは業務用に徹底した衛生環境の下で作られているからOKなのだそうです。
自宅でおかずを作る場合は、業務用のような基準で徹底した衛生管理はなかなかできませんよね。 なので、「お弁当に凍ったまま入れてOK」と表示されている冷凍食品以外は、冷凍おかずを保冷材代わりにお弁当に入れるのは控えましょう。
また、ご飯の傷み防止については、梅干しの活用が最も実用的かと思われます。
昔ながらの「日の丸弁当」にはちゃんと意味があったんですねー。単に、酸っぱい梅干しがあると唾液が出てお弁当が食べやすくなる・・・なんてことではなかった(^^;)
梅干しが苦手な場合は、「ゆかり」というふりかけをご飯全体にかけることでも同様の効果があるようです。
うちはもっぱらこれなんですよ♪ 子供たちにも「食べやすい」と好評ですし、ぜひ活用してみて下さいね(#^.^#)
お弁当の食中毒対策に関するまとめ
以上が、お弁当作りにおける食中毒の予防方法です。
半熟よりもしっかり火を通すこととか、水分を極力排除するとか、美味しさより安全性を重視しなくてはいけないということで、ちょっと味気なく感じるかもしれませんが、すべては子供の健康を守るためです。
小さなお子さんの弁当にはかわいいキャラ弁を頑張っていらっしゃるママも多いとは思いますが、調理過程が多くなるほど食中毒の危険性も増すといわれています。
年中食中毒には気をつけなければいけないのですが、せめて特に危険性が高まる暑い時期だけでも、かわいさより安全性を重視するお弁当作りを心がけて下さいね(#^.^#)